PURE ~ずっと忘れない~
せぇーの!二人で確かめた。


妊娠してる……。



「そんな…何かの間違いだよね?」

検査薬を持って、落ち着かない様子の

美月に、どう言葉をかけていいか分からなくて…。

ただ、ひたすら泣きじゃくる美月の背中を摩ってたんだ…。

あたし達は、まだ高校生。

この現実をどうしていいか分からずにいた…。


どうしてあげたらいいか、それすら思い付かない位の子供なんだ…。


しばらく、公園のベンチに二人で座っていた。

でも、時間がただ過ぎて行くだけと、溜息しか付かない美月に、どうしてあげたらいいんだろう…。

そんな時、あたしの携帯が鳴った。
< 95 / 302 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop