最強ヤンキー☆
「いらっしゃいませ、魅羽様」
ぺこりと頭を下げる、執事。
「気持ち悪いから止めて、お兄ちゃん」
「やっぱそう?」
ニヤッと笑う、お兄ちゃん。
10歳上で私のお兄ちゃんの中嶋 遊羽《ナカジマ ユウ》は結菜の家の執事をしている。
なにを血迷ったんだか。
はぁ、と私はため息をついた。
「何ため息ついてんだ?結菜が待ってるぜ?」
「呼び捨て?自分のご主人サマなのに」
「別に大丈夫だろ、ほら、早く行け」