最強ヤンキー☆



「いらっしゃいませ、魅羽様」



ぺこりと頭を下げる、執事。



「気持ち悪いから止めて、お兄ちゃん」



「やっぱそう?」



ニヤッと笑う、お兄ちゃん。



10歳上で私のお兄ちゃんの中嶋 遊羽《ナカジマ ユウ》は結菜の家の執事をしている。



なにを血迷ったんだか。



はぁ、と私はため息をついた。



「何ため息ついてんだ?結菜が待ってるぜ?」



「呼び捨て?自分のご主人サマなのに」



「別に大丈夫だろ、ほら、早く行け」





< 14 / 673 >

この作品をシェア

pagetop