15歳、終わらない3分間
みんなも同じように感じているらしく、ちょっとずつ疲れの色が見え始めた。


「あのさ、少し寝てもいい?」


そんな気配を察知したのか、日下さんが遠慮がちにそう言った。

みんなを思ってもあっただろうが、彼女も最初ほど顔に元気がない。


まるでいつもの仕草のように大庭君が腕時計を確認して、目を瞑った。

「そうだな。時計はもちろん、自分の感覚も当てにならない。少し交代で休むか」



考えてみれば学校の授業を終えているう上に、わけのわからないこの状況。

加えて私は泣いたせいか、身体がだるくなってきた気もする。


日下さんと大庭君の提案から、みんなで話し合って。

何が起こっても良いように交代で眠ることにした。


 
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