15歳、終わらない3分間
みんなは、こんなところから、早く脱出したいんだ。
私はただ、繰り返す時の中、のんきに動かない外なんかを眺めていた。
だけどどうだろう、普通はこんな状況にいたら戻りたいと思うんじゃないだろうか。
いつものように放課後のおしゃべりを楽しんで、部活にいそしんで。
家に帰って、家族とご飯を食べ、ゆっくり眠る。
私のこの状況に対する“わからない”とみんなの“わからない”はきっと違う。
「乾、お前はどうだ?」
霧崎君の向こう側、大庭君が言う。
私?
私は――
私はただ、繰り返す時の中、のんきに動かない外なんかを眺めていた。
だけどどうだろう、普通はこんな状況にいたら戻りたいと思うんじゃないだろうか。
いつものように放課後のおしゃべりを楽しんで、部活にいそしんで。
家に帰って、家族とご飯を食べ、ゆっくり眠る。
私のこの状況に対する“わからない”とみんなの“わからない”はきっと違う。
「乾、お前はどうだ?」
霧崎君の向こう側、大庭君が言う。
私?
私は――