鬼と龍
凪は集中できないでいた。
(逢よりも闇を使えているってわけ??)
もう一度集中し始める。
(明鏡止水!!自分は水の中にいる岩のように。)

獣が直線的に突っ込んできた。
三つ目の鼓動に合わせてみよう。
「ヴァイル」
凪の回りに雷の檻みたいなものができて、獣はその檻に触れた瞬間、電撃が走った。
爪が鬼斬闇みたいになる。
(檻を壊そうって考え??ヤバい。)
ネオが、
「凪、明鏡止水だ。」

(そうだ。心を落ち着かせて、この雷の檻でアイツの動きに合わせれば、)
檻が爪にあたる瞬間
雷を一ヵ所に集中させて、爪を防いだ。

獣は距離をとった。

(よし、いける。)

「ライカ。」

獣がそれを、
(動きが感じとれた。右に躱す。)
右に避けた。次の瞬間、
「ジクル。」
雷の槍が獣がライカ躱したために全く無防備な状態で直撃すると思っていた。
しかし、獣の体が闇に包まれて、槍の攻撃に対応しようとした。
(力にムラがある。あの闇の薄い部分なら)と思った。槍がそこに軌道修正して、獣にダメージを与えた。
< 127 / 222 >

この作品をシェア

pagetop