鬼と龍
凪は、それから三日間獣と闘った。
相変わらず、四つ目の技の鼓動は聞こえるようになっていたがまだ合わせれないでいた。逢の体も今日中に戻らないとあのままになってしまう。
体はすっかり闇に染まりかけていた。
凪が五日間の修行が終り、鬼神に
「逢、戻れるの??」

鬼神が
「正直、かなり辛いの~。」

凪が横になって獣になりかけている逢の肩を掴み、叫んだ。
「早く、起きなさい。」

シュラが
「そんなことしても逢には届かない。」

「分かってる。けど………」
下を向いた。
(もう逢に戻れないの??)
〈ドックン!!〉
(四つ目の鼓動??なんで??今??分からないけど……)
「リース・キガン。」
そうすると、拳銃から、かわいらしい小人が出できた。
「こんにちは、僕、キガンって言います。召喚龍です。」

回りを見て、続けて、
「僕がこの獣と間に入って、声ぐらいなら繋ぐことできますよ。」
「じゃ~、お願い。」

逢を右手で触れて、左手で凪に繋いだ。
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