鬼と龍

もう一人の自分がポロポロと涙を流し始めた。腹に刺さっていた刀が消えた。もう一人の自分がだんだん小さな子どもになっていく。逢が
「俺、受け入れるから、一緒に闘おう。神を破壊して守ろ。」

そのままもう一人の自分が逢と同化して消えた。

真っ白な世界がなくなった。
現実でいた凪が逢の体を見ると体の闇が消えて行った。
逢がゆっくり目を開けて、凪を見つめて、
「ありがとう。」
そう言うとすぐに深い眠りについた。キガンはいつの間にか消えていた。
凪はホットした表情で
（よかった。）

鬼神、その後担いで、部屋で寝かせた。

リビングで凪が
「リース・キガンってどんな技??」
ネオが
「召喚龍を呼ぶ技だ。召喚龍は力は弱いが、いろいろできて便利だ。召喚龍を出しながら、他の技も使えるしな。」

「なるほど。で、逢は??」

鬼神が
「最低二日間は寝たままじゃ。」

「分かった。」