鬼と龍
マスターが、雷の檻を見て、子供のように
「へ~、新しい技だ~。キャハハ
それなら、これならどうかな??」
肉体強化の影の何体が体全体をハンマーにして、別の肉体強化の影を持って、攻撃してくる。
何度ライカを打ってもきりがなかった。
「ライカ。」
もう限界だった。もう雷を出せないくらい疲れていた。
(私の技は、対人系だから不利だ。でも、私が闘わなきゃ!!)
今にも倒れそうな凪が精一杯立っていた。
(逢がいれば……いや……いて欲しい)
そんなことを考えている自分がおかしくて、笑みがこぼれた。
風の攻撃が当たる。肉体強化された拳が凪の腹にめり込む。
炎の技で体を焼かれる。契約者でなければ、死んでいる。
凪は倒れた。
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