鬼と龍
「一つは、四つの技を出しながら五つ目を叫ばなければなりません。
二つ目は、この技を使っている間しばらく貴方は普通の人間になります。私が中からいなくなりますし。」
凪が
「つまり、その時に私に攻撃されると簡単に死んじゃうってことだよね。」

「あぁ~。できる限り使うな。神と闘う時だけがいい。」

「うん。分かった。私ね~~、この闘いが全て終わったら、逢に言うね。」

「あぁ~、がんばれ。」

「うん。おやすみ。」
凪は布団に潜りこんで、眠りについた。
ネオ
(凪が逢に気持ちを伝えるのはきっと叶わないだろうな。シュラの最後の技『闘神・阿修羅王』、あれはシュラの真の名であり、鬼の破壊する技の中でも例外的な力、しかし使った契約者を確実に死なせる技。私はこの辛い現実を伝えることは、できない。すまない。凪。)
ネオが指輪から暗い天井を見上げ、今宵は月が丸いだろうと感じた。
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