鬼と龍
逢が
真っ白な世界に一人ポツンと立っていた。
(どこだろう??ここ??)
見渡す限りの白い世界。
シュラの声が
「ここ、俺の中だ。入れたのは逢が始めてたがな。」
目の前にいきなり男の人が現れた。
その男は、上半身裸で黒い長いズボンを着ていて
体には青い刺青が模様のように刻みこまれている。髪は長く、後ろの方は背中まで伸びていた。
目は紅い。
顔立ちは、青少年風。
逢がキョットンっとする。それを見て男が
「あぁ~、そういえばこの姿で会うの始めてだけっか??俺だよー俺、シュラだよ。」

「シュラ!?」
シュラの本当の姿を見て驚いた。
「お前を鍛えるためにここに呼んだ。」
刀が現れる。
「何??いきなり??」

「最後の技を教えたくないからな。今ある四つの技を完璧にするためにな。」

「……で、俺はどうすればいい??」

「直接肌で感じろ。鬼斬闇!!」
そう言うと、闇の刀が現れる。
逢も、刀を構えて
「鬼斬闇!!」
二人の黒い刀がぶつかり会う。
逢の瞳も紅く燃え上がっり、髪が伸びる。
(シュラが本気なら、俺も本気で向う。)
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