鬼と龍
シュラがさらに笑う。
「いいぞ。楽しいぞ!!」
(楽しい??)

「次だ!!闇魂。」
五つの闇の球が出る。
「闇魂。」
同じ五つの闇の球が出る。
逢が五つの球をショラに飛す。
シュラが手を向けると、闇が消えた。
「この技は直接相手にぶつけるのではない。」
シュラの闇魂が逢を中心に囲む。
(なんだ!!)
ショラ上に手を上げて、振り落としながら
「乖(カイ)」
回りの闇魂から黒い光を放たれた。
その光が中心にいる逢に集まる。
(ヤバい感じがする。)
光が五つ全部集まった瞬間、巨大な爆発が起る。
「グァ~。」
(かなりきいた。)

シュラを向きながら、ゆっくり立ち上がる。シュラが
「最後だ。体に刻め!!闇空」

闇が逢の刀だけ包む。闇の球体ができる。シュラが手のひらを向けて、拳を作った瞬間。闇が凝縮した。さっきまで、直径1メートルあったのが、みるみる小さくなっていき、最後には消えた。シュラが笑いながら
「これが闇空の力だ。ここまでなら人間の逢でも使えるはずだ。」

逢がいきなり炎に包まれた。いつものように戻った。目の前にシュラの炎がある状態に。
「あぁ~、なんとなく分かった。」
そう言うと深い眠りについた。
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