鬼と龍
神が夜叉に、
「貴方は、あの契約者と繋りがありますよね??一週間後に、私たちが攻めることを教えておいてください。」

「なぜですか??」

「この最終決戦で、私が魔王と闘います。それを伝えといて下さい。あなた方は、他の契約者をお願いします。
すべては、この人間界を創り替えるために。」

「……なるほど、では失礼して、」

夜叉が消える。
未だ神の姿がはっきり分からない。が、笑みを浮かべいるのが分かる。


神が立ち上がるって目の前にある湖を見つめる。
湖に何かが映る。
アフリカで飢餓で苦しむ姿、

アメリカで過剰に栄養摂取で、脂肪にまみれてしまっている人

生きるために盗みを働く子供

緑の草原がだんだんと砂漠に変わっていく様子。
神が呟く
「…醜い。この人間界は、なんって醜いだ。人間の欲……限り無い。」

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