鬼と龍
陰陽が
「付き合ってるってことになるかな。ずっと一緒にいるし。」

女子は涙を浮かべその場を立ち去った。

蘭々が
「ちょ、ちょっと!?」陰陽が蘭々の方に振り返る。陰陽の顔がオレンジ色に光る夕日に照らされる。
(カッコいい。)
と素直に見とれた。
陰陽が
「ダメか??」
蘭々は下を向いて
「いや、ダメって言うか、………」
陰陽は何かひらめいて、はっきりと
「俺と付き合って下さい。」

(え!!え~、)
そう言われて、うれしいと感じる自分の気持ちに素直に
「………ハイ!!」
陰陽が蘭々をギュッと抱締めて、優しい声で
「決戦の時は、俺がお前を守るから。だから、無理するなよ。」


リラと陣が二人には聞こえない声で
(あの女に蘭々が似ているからですかね??)陣
(きっとそうじゃろ。)
リラ
(魔王も完璧でないためかあの時の記憶が戻ってないはずなのに~)

(本能じゃろ。今は言わない方がいいじゃろ。)

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