鬼と龍
目を開けると、目の前に一人の黒い着物を着た男が、同じ長い刀を右手で持って立っていた。

(たぶん、コイツが前の契約者かな??)

逢は恐る恐る声をかけてみた、
「あの~??」

まったく気がつかない。
今度は、大きく息を吸って、
「あの!!」

その人の肩を掴もうとした。まったく触れることができず、驚いた。
(なるほど、俺は誰にも見えないし、触れることができないだ。
まったくシュラのヤツ。)

はぁ~とため息をついた。
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