鬼と龍
凪はそのまま倒れていた。逢が駆け寄った。
「大丈夫か??」
凪は気を失っているみたいだが、息をしていた。しかし、あちこちヒドい火傷を受けていた。
アテムの方を見た。
刀から
『ドックン!!』
(ヤバい!!もう五分すぎているのか、)
頭の中から、声が聞こえた。
『どけ。消えろ』
意識がとうのいていった。
逢の回りの空気が変わった。冷たく、孤独で憎しみに。
アテムが逢を見た。
逢の眼か紅くなっていた。
「消えろ。」
さっきより踏み込むスピードが早くなった。ダメージの受けた体では躱せなかった。
縦一線に振り落とした。
アテムが消滅した。
逢が作った別世界がなくなった。
逢がその後も暴れ出した。自分の体もお構いなしに
「こんな世界、破壊してヤる。」
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