鬼と龍
宍道が笑って、
「お前の勝ちだ!!」

ソイツから体中から闇が出て刀に戻っていた。中から解が出て来た。
解も笑って、宍道に言葉をかけた。
「ありがとう。」
ただそれだけ。まるでその言葉にたくさんの意味があるかのように。
それを聞いて宍道は息を引き取った。
解の体にも異変が起り始めた。
解の体の向こうが透け始めた。
もともと誰もそこにいなかったように。
ショラに解が
「今までありがとうな。」
解が消えた。ブレスレットの落ちた音が響く。
ブレスレットから闇が出てブレスレットも消えた。

逢も炎に包まれて、元に戻った。
シュラが
「これが解の最期!!」
逢が
「最後に出たヤツは解なのか??」
シュラが
「半分あっているが、半分違う。
お前には教えられない。」

「別に??いいけど。暴走って何とかならないか??」

「ケガが治ったら、教えよう。早く治せ!!」逢が
「あぁ!!」

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