鬼と龍
その日の夜
影の気配を感じた。
逢が起き上がろうとした。
凪が
「逢は寝てていいよ。私が殺してくる。」

逢がまだ痛む体を感じ、
「分かった。無理するなよ。」

「うん。」
凪は出ていった。
逢は天井を見上げながら、
(凪も変わったな。どこかが変わったって言うか、なんと言うか。)
自然と笑みがこぼれた。
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