ピュア *first love*
別れなんてくる日はないと、信じていた一年前。
あの頃に戻りたい。
過去を振り返っても、現実は変わらない。
俺ははっきりと今日、ふられたんだ。
壁に背をつけて、ズルズルと座り込む。
「……忘れる努力か……」
それが彼女のためなら……。自分の気持ちを殺して、封印しよう。
だけど。
もう二度と、彼女以上に好きになれる女の子は現れない。
だから、俺は一生、誰にも告白しない。彼女もつくらない。
それくらい本気の恋を、もうしてしまったから。