ピュア *first love*
扉を開けると、珍しく司書の先生がいた。私に気付くと、ニコッと微笑む。
「田宮さん聞いてるかな? 相馬くん、図書委員を辞めて、部活に専念することにしたらしいの」
「え……」
この彼の行動はさすがに、予想……してなかった……。
「代わりの人は相馬くんが探すそうよ。見つかるまでの間は、私が一緒に仕事をすることになったから、よろしくね」
「……はい」
まぁ、普通に考えてそうだよね。
今までは、私のために早起きして、きつい朝練をしてくれていたけど。
彼女でも何でもない、私のためにそこまで頑張る必要なんてないもんね……。