ピュア *first love*
私が小5の時。
ピアノの習い事で、帰りが遅くなった。たまたまその日は両親は出かけていて、お迎えに来てくれる人がいなかった。
私はペンライトをつけて、一キロ以上の道程を歩いて帰っていた。
その時だった。
後ろからいきなり腕をつかまれて、無理やり公民館の駐車場まで引っ張りこまれて、押し倒された。
『大丈夫だよ』
『怖くないよ』
『おとなしくしてたら、気持ちよくしてあげるからね』
イヤだ、イヤだ!
気持ち悪い!!
本当に恐怖を感じた時は、声なんか出ない。
私はされるがまま。
荒い息遣いに血走った目。興奮状態で、貪るように体中を触る男。ガタガタと体は震え続けて、涙が止まらなかった。