ピュア *first love*



「……思い出したんだね。私ね、あみが思い出したくないことだと思って、あえて言わなかったんだけど」

「な、何?」

「相馬とキス以上進めないのは、あの事件のせいじゃないかな?」


え……?


「だって、好きなら求め合うのが自然だよ。いくら男子が苦手でも、相馬となら大丈夫だと思ってた。それが無理だったのはきっと……あの事件のことがあったからじゃない?」


なおから言われて……初めて気付いた。



彼に求められても応えられなかったのは、過去のトラウマのせい。



< 183 / 340 >

この作品をシェア

pagetop