ピュア *first love*
「……思い出したんだね。私ね、あみが思い出したくないことだと思って、あえて言わなかったんだけど」
「な、何?」
「相馬とキス以上進めないのは、あの事件のせいじゃないかな?」
え……?
「だって、好きなら求め合うのが自然だよ。いくら男子が苦手でも、相馬となら大丈夫だと思ってた。それが無理だったのはきっと……あの事件のことがあったからじゃない?」
なおから言われて……初めて気付いた。
彼に求められても応えられなかったのは、過去のトラウマのせい。