ピュア *first love*
「二宮くん! 何してるの?」
二宮くんが脚立に腰かけて、本棚に本をなおしていた。
「今日から図書委員になった。よろしくね」
「ええ!? 二宮くんが!?」
状況がよく呑み込めないでいる私は目を丸くする。
「相馬に頼まれたんだよ。俺、帰宅部だし、問題ないだろって」
相馬くん……から……。
やっぱり私と二宮くんのこと、誤解してるのかな。
二宮くんと仲良く話していただけでも嫉妬していたのに。二宮くんに頼むってことは、もう完全に私に気持ちがないってことだよね。
「俺じゃ、嫌?」
「え?」