ピュア *first love*
「怖かったよね」
「うん」
「ごめん」
「うん」
彼の背中に手をまわして、震える手でギュッとしがみつく。
「好き……図書委員も、彼氏も、初めての相手も……相馬くんじゃなきゃ嫌」
「俺だって……」
頬に手を当てられて、お互い見つめ合う。彼の潤んだ瞳に、泣いている自分の姿が映った。
「誰にも渡したくない……あみが好きだ」
そう言って、私の瞼に優しいキスを落とした。
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