ピュア *first love*
「……でも、私めんどくさくない? 過去のトラウマに囚われて、大好きなのにキス以上はできないなんて」
「めんどくさくない。俺はあみがそばにいてくれるだけで、幸せなんだ。あみが嫌なら求めない。だから」
両手をつかまれて、彼の頬に添えられる。
「やり直そう。また、俺の彼女になって」
“彼女”。
相馬くんの。
そんなの、返事は決まってる。
「うん、なる。相馬くんの彼女に戻りたい」
彼は私をきつく抱き締めてくれた。