ピュア *first love*



その後。


彼は図書委員に復帰。


よりが戻ったことで、彼を狙っていた女の子達からの反応は相変わらず、冷ややかだったけど、気にしない。


だって大好きで大切な彼が隣にいてくれるから。それだけで私は幸せ。



昼休みの裏庭。


大きなイチョウの木の下で、彼から小さな箱を手渡された。


「何これ?」

「付き合って一年目記念日に渡そうと思ったんだけど。復活記念になっちゃったね」

「嘘!! プレゼント用意してくれてたの!? 開けていい?」

「どうぞ」



箱を開くと、小さなハートが揺れるシルバーのネックレスだった。



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