ピュア *first love*



私が首をかしげると、彼はクスリと笑った。


「一年の時、二宮があみのクッキー食べてた時、俺もすごく食べたかったんだ」


……そんなことあったような、なかったような。


「分かった。今週末、作ってプレゼントするね」


……二宮くんか。私達は二宮くんのおかげでやり直せた。


彼も二宮くんには感謝してると言っていたけど。


昼休みが終わる前に、教室に戻ると、二宮くんから声をかけられた。



「相馬が浮気したら、俺のところにいつでも来ていいよ」

「浮気なんかしねーよ!」


……二宮くんはちょっぴり彼にイジワルになった。


そしてなぜか私にも敵対心を向けてくる。



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