ピュア *first love*



「田宮さんがどうしても無理なら、相馬でもいいよ。俺、相馬になら抱かれてもいい」

「え!!!? 二宮くんって、両方大丈夫な人なの!? てか、相馬くんは私の彼氏だからダメだよ!!」

「あみ、相手にしちゃダメ。からかってるだけだから」

「からかってないぞ。前にも言ったけど、相馬とならキス……」


二宮くんが言い終わる前に、彼は慌てて二宮くんの胸ぐらをつかんだ。


「純粋なあみの前でそれ以上、変なこと言うな。殺すぞ!」

「怒った顔も素敵だ。やっぱり好きだ」

「勝手にやってろ!」


彼は呆れながら、ため息をつく。私のことを好きって言ってくれたことにも驚いたけど、相馬くんのことも好きだったなんて、ビックリ。


二宮くんはやっぱり不思議な人。よく分からない。



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