ピュア *first love*
「相馬くんは、サッカー推薦もらったんでしょ?」
私がふくれながら言うと、彼は驚いたような表情で私を見てくる。
「なんで知ってるの?」
「みんな知ってるよ。相馬くん情報早いんだから!」
それだけ彼が目立つ存在で、私という彼女がいても、彼を好きな女の子がまだまだたくさんいるって証拠なんだよ。
「あみは? どこ考えてるの?」
「教えない!」
「何で? 彼氏の俺に教えてくれないの? ていうか、さっきから何で不機嫌なの?」
彼は私が何で怒っているか、全く分かってない!!
無視して、スタスタと先を歩いて行くと、彼に腕をつかまれて逆方向へ連れて行かれる。