ピュア *first love*
翌朝。
気だるい体で登校する俺。
「寝不足かなー……」
学校に着くと、いつもたくさんの視線を感じる。
彼女曰く、俺はこの中学校の“王子様”らしい。
王子って、さすがにひいた。きゃあきゃあ言われても、どんな反応していいか分からないし、ひたすら無視。
大切な彼女ができた今、はっきり言って迷惑……。
「あ……」
教室の廊下の前で、俺の最愛の彼女の姿が目に入る。
一気にテンションがあがる俺。
「あみ、おはよ」
「遅い!!」
「へ?」
……珍しく怒ってる? 何で?