ピュア *first love*



「またラブレターもらったのか?」


後ろの席の二宮が声をかけてきた。


二宮はあみの唯一の男友達。はっきり言って、仲良く話をしている姿を見るのは気分が悪い。


だけど俺達の別れの危機を救ってくれた奴。それからは結構、話すようになった。


「ああ、“彼女”のあみから」


まだあみのことを想っているのは分かってるんだ。油断できないから、わざと“彼女”って言葉を強調して、言ってやった。



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