ピュア *first love*



「面接。推薦の奴らだけは、一般受験生より早くあるんだよ。だから今日は学校来てないよ」


ああ……そうなんだ。私、彼女なのに何も知らない。


携帯さえあれば、頑張ってってメールを送ってあげられるのに……それさえもできないんだね。


二宮くんは私のシュンとした表情を見て、自分の携帯を取り出すと、私に手渡してきた。


「携帯持ってないんでしょ? 相馬にメールうってやれば」


二宮くんは優しく笑って、言ってくれた。


「あ……ありがとう!」


うわーん! 二宮くん、優しいから好き!



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