ピュア *first love*



「ここじゃ目立つから場所変えよ。相馬も落ち着いてよ」


堂園さんになだめられて、よかった。


今の俺、場所なんて考えずに、強引にあみを引っ張っていきそうなくらい、感情的になっていたから。


「山口屋で待ってるから、話してきなよ」


堂園さんは、学校の近くにある駄菓子屋へと向かって、俺達二人はグランドに続く階段に腰掛けた。


あみはずっと無表情。俯いたまま、目も見てくれない。



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