ピュア *first love*
「私は……相馬くんに相応しくないんだよ」
「……」
「誰も文句が言えないくらい、私が相馬くんと釣り合える女の子だったら良かったのに……」
夕暮れで彼女の髪はオレンジ色に染まる。
「俺だって、あみが俺なんかを選んでくれたこと不思議に思う時があるよ」
「嘘……」
「本当。あみは気づいてないだけで人気あるんだよ。こんなに純粋で、かわいくて、性格のいい子が俺と付き合ってくれてるのが不思議で幸せだよ」
まわりの目なんて、関係ないじゃん……。俺は君が好きで……君が俺を好きでいてくれたら。
それでいいんじゃないの?