ピュア *first love*



同じ小学校出身の男の子は、私の性格を知ってるから、必要最低限の時にしか声をかけてこない。


だけど、私の性格を知らない男の子から声をかけられる時は、ものすごく困る。


目も見ないで、無理やり笑って。頑張って一言話して、会話終了になっちゃうから、困ってしまうのは相手側なんだけど。


それが申し訳なくて、ズキズキと胸が痛む。中学に入学してから、緊張疲れの毎日。


「少しずつ男子とも話せるようにならなきゃ。隣のクラスの里菜なんか、二年の先輩ともう付き合ってるらしいよ」

「嘘!?」


付き合ってる!? 私と同い年の子に、もう彼氏がいるの!?



< 3 / 340 >

この作品をシェア

pagetop