ピュア *first love*



「超能力みたい。言葉に出さなくても、ずっと会話ができればいいのにね」

「あんまり、あみには俺は頭の中、知られたくないかも」

「何で? あ、やらしいこと考えてるんでしょ!?」


私が口をとがらせると、彼は吹き出す。


「今日の私服のあみ、かわいい。そのふわふわのスカート、俺、好き」

「へ?」

「ずっとそばにいるのに、どうして何年経ってもこんなにドキドキするんだろ?」

「な、何よ、急に!」

「俺の頭の中、いつもこんな感じ」

「〜〜っ!!」



恥じらいもなく、平気で照れちゃうことを言うんだから。にっこり笑う彼を見て、私の顔は熱くなる。



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