ピュア *first love*
「あの子、松井くんの妹? ボタンあげなくてよかったの?」
「うん。やっぱりあげられないって断った」
そう……なんだ……。
やっぱり私があんなにキレたからだよね。
「実は前もあの子に呼び出されたことあるの。相馬くんがボタンをくれるって言ったら、私は口出ししないで下さいねって言われた」
「まじで? 知らなかった」
「約束してたら仕方ないって思ったけど、やっぱり嫌なんだ。相馬くんのもの全て独占したい」
「嬉しいよ。あみに嫉妬されたり、独占欲を持たれるのも」
「私も。でももう喧嘩はしないようにしようね?」
「もちろん」
彼は私の瞼にキスを落として、ギュッと抱き締めた。