ピュア *first love*



生徒一人ずつに向けて、最後の言葉を贈ってくれて、私達もみんな涙が止まらなかった。


そして、私の順番がまわってきた。


「田宮あみ。優しすぎる性格から、自分の意見をあまり言えない印象だったけど三年間でずいぶん成長したな。高校に行っても頑張れよ」


成長……。
先生の目からはそう見えたんだ。そんなふうに感じてくれたのなら、それはきっと、彼のおかげ。



クラス全員で写真を撮ってから、私は走って図書室に向かった。


< 335 / 340 >

この作品をシェア

pagetop