ピュア *first love*



俺があたふたしていると、彼女がフッと笑みをこぼす。


「フフ……相馬くんでも、慌てたりすることあるんだね」

「へ?」



笑って……くれた……?


軽蔑されるかと思ったのに、俺の必死な姿が意外だったのか、初めて笑顔を見せてくれた。


「初めて……笑ってくれたね」

「え……そういえばそうかな……。だって、おかしかったんだもん」


そう言って、またクスクスと笑う彼女の顔を見れて、俺も嬉しくて一緒に笑った。



< 75 / 340 >

この作品をシェア

pagetop