忘れたら…終。
郁とは小2からの付き合いで、
すんごく仲が良い。

藍子とは、性格が正反対なのに、
何故か何所かで馬が合ったらしい…


「はぁ、よりにもよって何で怪談かねぇ…」

「いいじゃんよ~なんかさ、他の人とは違う事やりたかったんだもん!」

「はいはい」

さっきから、後ろで自転車を漕ぎつつ、
文句を並べてるのは藍子。


「でもさ…」

まだ言い募ろうとする藍子を無視してアタシは
郁に話を振る。


「郁~!あの学校ってさ、何か古そうだから、
 きっと1つ位は怪談あるよね~?」


ムチャ振りされた郁は、


「う、うん!在るといいよね!」


と、無責任な答え。

しかもスルーされた藍子はこっちを睨んでくる…
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