15歳からの恋愛白書
熊君は自分の席について、誰に借りたのか、古典の訳を一生懸命写していた。



(いつもは私に借りるのにな・・・)



改めて、今の状況を突きつけられたようで胸が痛む。


教室の入り口でぼんやり立ち尽くしていると、



「里山さん、入らないの?」



と背後から声がした。


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