15歳からの恋愛白書
次の日、金曜日。


私は机に伏せっていた。



サラッ



何かに髪の毛を撫でられた感じがして、私はうだる気に顔をあげた。


目の前には富田君の顔。



「里山さん、どうしたの?
具合悪いの?」



「あ、私、生理痛酷くってさ・・・
今日始まっちゃったの・・・」



「ふふ、少しは恥らって『女の子の日』とか言えばいいのに。
里山さんらしいね」



と富田君は目を細めて笑った。


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