15歳からの恋愛白書
「明日、曜介とライブ行くんでしょ?
大丈夫?」


「あ、うん。
キツイのは1日目だけだから・・・」



と私が言うと、



「ちょっと待ってて」



と富田君は自分の席の方へ歩いていった。

カバンを漁って、何かを手にして私の机に戻ってくると、コツンと箱を私の目の前に置いた。



「鎮痛剤。
持ってないんでしょ?
薬に頼るのはどうかと思うけど、明日のこともあるし、飲んどいたほうがいいよ。」


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