15歳からの恋愛白書
「あ、ありがとう。
なんか、富田君らしい。
薬とか持ち歩いてるの。
ふふ」


私は力なさげに笑った。



「備えあれば憂いなしってね。
2錠だって、早く飲みなよ」


私はちょうど余っていたペットボトルの水で2錠、一気に飲み干した。



「じゃ、お大事にね」



そう言って富田君は私の横を通り過ぎた。


その時・・・


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