15歳からの恋愛白書
「待て、里山も行ったぞ?
お前が1位なのは、まぁ分かる。
でもオレと里山は同じ条件なのにっ」



熊君がどうしても引き下がらない。



「あは、私、文系教科は強いんだよね。
理系教科の穴を埋めてくれるくらいの点数は取れるんだ」



私は熊君に向かって、ニーっと笑ってみせた。



「くっそー、何かずりぃ・・・」



「ま、結果は結果。
勝負は勝負。
言うことを1つ、聞いてもらいましょうか」



口元でニヤリと笑って富田君が熊君の肩をポンと叩く。



「曜介にはスペシャルなのを考えといてやるよ」


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