15歳からの恋愛白書
内申書という、天使のような悪魔のような存在。


なまじ中学で、はりきってクラス委員だの、生徒会だのに足を突っ込んだことくらい、内申書片手の先生にはお見通しだったのだ。


そして・・・


私が見上げてしまった彼も、同様に男子実行委員に選ばれたのだ。



(不機嫌そう・・・)



腕を組み、ブスっとした顔で壁に寄りかかっている。



(やっぱ、不条理に選ばれたからかな・・・)



彼の心情を察しつつも、私までイライラし始めていた。


今の状況に。


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