15歳からの恋愛白書
「ふぅん、じゃあ熊君とは?」


(次はそっちか・・・)



私だって、友達の恋話を聞いて楽しんだりする。


だけど、自分をターゲットにされると、こうも疲れるものなのかと実感し始めてきた。




「熊君とも、何もありません!」



私はきっぱりとした口調で言ったが、こちらもネタがあがっているようで。



「熊君は誰にでも分け隔てなく優しいけど、やっぱ梨恵は特別だよ。
休み時間とか、授業中とか、梨恵のこと見てるもん。」



「またまたそんなこと言って・・・。
他のモノ見てるんだよ。
熊君は落ち着きがないからさ~」



私はそう答えたが、真偽の程は別として、その情報は初耳だったので、少し驚いた。


< 54 / 206 >

この作品をシェア

pagetop