15歳からの恋愛白書
「ふーん・・・
じゃあ来年はオレだけクラス違うかもなんだな」



と熊君がボソっと呟いた。


その声色はどこか不機嫌そうだった。



「あ、1時から運動会の実行委員があるから、早く学食に行こう」



と時計を見て富田君が言うと、



「おー」



と熊君が立ち上がった。



「じゃ、また後でね、富田君」



私もそう言って、友達のところにお弁当を持っていき、食べ始めた。



(熊君、もうクラス替えの心配してる)



心配しつつも、心の中でクスッと笑ってしまった。


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