15歳からの恋愛白書
「・・・」

そう言いつつも、富田君は突っ立ったままだ。


「・・・富田君?
どしたの、ボーっとして」


「あ、何でもないよ。
行こうか」



滅多にそんな隙を見せないだけあって、今度は富田君の方が心配になってきた。


「いってらっしゃーい」


手を振る熊君に見送られて、私達は運動会実行委員会に向かった。



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