15歳からの恋愛白書
「私、告白する!」



教室のドアを開け、まだ残っていた友達の方へ歩み寄り、私は机を叩いて宣言した。


数日前とは一転した私の突然の決意表明に友人達はもちろん驚いた。


しかし、誰よりも私自身が一番驚いていただろう。



「ど、どっちに?」



もはや、『誰に?』と聞く者はいなかった。



選択肢はたった2つなのだ。


< 70 / 206 >

この作品をシェア

pagetop