15歳からの恋愛白書
「あれ、里山さん。
まだ帰ってなかったの?」



不意に声をかけられ、私の胸は大きな音を立てた。


教室の入り口の方へ視線を向けると、富田君がいた。



「あ、うん・・・
富田君も遅かったね」



私は何となく照れくさくて、まともに富田君を見れなかった。


「あぁ、中学の時の知り合いが実行委員にいてね。
久しぶりだからつい話し込んじゃって」



やっぱり中学の時の知り合いだったのだ。


私は少し安心した。


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